バカラ賭博が原因で子会社から総額106億8,000万円もの資金を借り入れた大王製紙前会長の自伝。
バカラ賭博で負けた金額もすごいけど、子会社から引き出した借金を返済できた資金力もすごい。本人も書いているけど、金額スケールのでかいパチンコ中毒者という感じ。
生まれ落ちた環境が恵まれていたが故のアップダウンの激しいジェットコースターみたいな人生で、単純に羨ましい。刑務所から出所してもお金持ちだし。
子会社からの借金を父親に見つかって詰問されたときに、バカラ賭博とは言えずにFX取引が原因だと言い訳し、FXを知らない父親にFXの説明をしたら「バクチみたいなものじゃないか！」と父親に怒られたというエピソードが面白かった。そして、FXで550万円を失った自分の耳に痛かった。そう、FX はバクチなんですよ・・・
刑務所から出所して、「同じ轍は踏まない」と書いた本書の最後で終わっていたら綺麗だったんだけど、続編の紹介文を読む限り、またバカラ賭博に手を出しているらしい。
ギャンブル依存症は脳の病気だから、簡単には治らないというのがよくわかる。
自分は破滅のスリルを味わうようなギャンプル依存症ではないけど、インデックス投資が暇すぎて、タイミング投資やデイトレがしたくなる程度にはギャンブル好きだ。せいぜい身を崩さないように、熔けない範囲で楽しみたいと思う。
