定年後の資産運用方法について調べた。自分はまだ40代なので定年までだいぶ時間があるのだが、まとまったお金が入ってきたときの資産運用について知りたかったのだ。
まとまったお金がないときの資産運用は、インデックス積み立て投資がほぼ正解だろう。一方、退職金などのまとまったお金が入ってきたときの資産運用をどうすべきかの正解がよくわからない。
自分は退職金が入ってきたわけではないのだが、これまで貯金してきた1億円をどう運用し始めたらよいのか?という点では、退職金を受け取った状況と同じなのだ。
いろいろなネット記事を読んだのだが、やはり故・山崎元氏の以下の記事が最も説得力があった。
要点は以下の目次のとおり。
(1)基本は普通の運用と同じ。退職後だからといって特別な方法はない
(2)追加的な稼ぎに制約があることが唯一の特徴
(3)退職金が振り込まれた銀行では資産運用しない!
(4)インカム・ゲインにこだわらない
(5)長期国債よりも1%以上利回りの高いものは理由を考える
(6)ゼロサム・ゲーム的なリスクに投資しない
(7)保険(特に医療保険)をなるべく使わない
(9)リスクを取る運用は内外のインデックス・ファンドに4対6で投資
(10)個別株への投資は分散投資が基本
<番外>財政破綻よりもインフレよりも恐ろしいのは目の前のセールスマン
ちょっと古い記事なので、(9)のリスク資産の投資先は今ならオルカン一択だろう。難しいのはリスク資産と無リスク資産の比率だ。自分の場合は完全FIREする気はまだないので、リスク資産比率は高めでよい。生活費の2年分を預金でよさそうだ。
あとはオルカンに投資するタイミングだけなのだが、これが難しい。山崎元氏は、タイミングなどわからないのでリスクを取ってもよいお金は今すぐ投資すべき、と言う。
残念ながら、短期に適した商品を選ぶ能力は、プロ・アマを問わず、投資家にもセールスマンにも「ない!」のが現実だ。いつが株価の上がりやすい時期なのかといったタイミングもわからないし、どのような傾向の商品が有望なのかも、投資する「事前には」わからないのだ。
例えば、ある投資家に2年間の時間とお金があった場合、この投資家ができる最善の投資は、10年、20年といった長期の単位で行う投資にあって最善の商品に投資して、自分が投資する2年間がよい時期であることを祈るだけのことなのだ。
一方で、ジム・ロジャースは近い将来の金融危機を予言している。
自分もタイミングなんてわからないと思いつつ、アメリカのクレジットカードの延滞率の上昇や、コロナ期に積み上がった米余剰貯蓄が枯渇したというニュースを知ると、さすがにそろそろ暴落するのではと思ってしまう。
バフェットも現金水準を過去最高に高めているという(現金比率は2割ぐらい?)。
暴落があったときに追加でオルカンを購入する余力が欲しいという点からも、現金相当物の比率は3割ぐらいは持っておいた方がよいのかもしれない。まだまだ悩み中。