【書評】別冊SPA! 猫が好きにもほどがある

「一度信頼関係を築くと、猫の方から信頼関係を断つことはない」というコメントが心に響いた。

 

自分は家族以外の人間に対して心を開くことはなく、他人との信頼関係を築けたこともないんだけど、飼い猫とは強固な信頼関係を築けていると思っている。

 

なぜ種族が違うのに、ここまで心が通じ合えるのかが不思議だ。もはや一心同体と言っても過言ではない。

 

上記の認識は、自分の勝手な一方通行の思い込みで、もしかしたらネコの方は何とも思っていないのかもしれない。でも、それでもいいのだ。他人と一緒にいるときの自分は全く好きになれないけど、ネコと一緒にいるときの自分はなぜか好きになれる。

 

思うに、ネコというのは、歪みのない鏡なのかもしれない。人間同士の関係だと、嫉妬とか劣等感とか優越感とか怒りとか、さまざまな負の感情も伴うので、他人に投影される自分の姿はどうしても歪んでしまう。それに対して、ネコと一緒にいるときは負の感情が一切ないので、ほっこりした気持ちの自分だけが投影される。だから、自分のことが好きになれるのかもしれない。

 

ネコは、ただ寄り添って傍にいてくれるだけでいいわ。