Web3に対する論評。
ブロックチェーンには向き不向きがあるので、何でもかんでもブロックチェーンにして透明性ある自治を実現というのは夢物語、といったことが書かれている。そのとおりだよな、と思う。NFTで高値がつくデジタルアートもバブルにしか思えないし。
消費者はレイジー(怠け者)だから、面倒くささを解消しないかぎり普及しない、というのも面倒くさがりな自分を省みると納得である。
でも、ブロックチェーンの「誰も、何も信用しない」といった作りが非常に面白くて興味深かった。もう少し技術的な話を深堀りした本を読んでみたくなった。
本筋じゃないけど、著者によるDXの定義が秀逸だった。
変わらなければならない(ここはほとんど合意されている)
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いろんなしがらみや、コスパ、手間なんかを考えると変われない(昔からそうだ)
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デジタル技術を使えば、現実的な手間と費用で変われるぞ!
構成要素の一部だけをデジタル化してDXと呼んでいるケースが多いけど、全然本質的じゃないよね。なんか、著者は梅田望夫氏の後継者みたいな感じだなと、ふと思った。