【書評】億り人のひきこもり生活

Kindle出版でゆるい絵なのでナメていたら、自分にとって最高のFIRE本だった。

 

著者とは共通点が多い。40代、低学歴、億り人、内向型、臆病、浪費しない、動物好きなど。そんな人の完全FIRE生活なので、めちゃめちゃ共感できて参考になった。

 

「特別な才能がなくても」と書いてあるけど、著者は数字とデータ分析に滅法強く、データベースやプログラムも作成でき、スタートアップの立ち上げに成功して役員になりと、尋常ではない才能の持ち主だ。FIREに至るまでの道程は一般人にとっては全く再現性がない。

 

ただ、いびつな自分の特性を理解して、自分の好きなことや得意なことを活かせる場所で働こう。そのためには逃げ続けてオッケー、という考え方は誰にとっても参考になる。

 

自分の場合は著者のような突出した才能は何もない。ただ臆病で小器用なだけが強みだけど、うまく職種と環境と運とが噛み合うことで、分不相応な給料をもらって働けている。合わないところで無理して働き続ける必要はない、という点には激しく同意する。

 

それにしても、こんなFIRE生活なら今すぐFIREしてもやっていけそう。ミニマルな生活で必要なお金も少なくてすむし、引きこもり経験のある自分には精神的な耐性も十分にある。

 

FXには早々に見切りをつけた著者にならって、自分も配当重視の株投資を始めてみるか。なんか、がぜん完全FIREに前向きになってきたぞ。